概要AtmelよりAVR Studio 4の後継として作られました。日本語のパスに対応しています。 英語でなら問題ありませんが日本語で使用する場合に少し手順を踏む必要があるためここに書きます。 下の文章はWindows XPの場合なので、バージョンが違う場合は適宜読み替えてください。 インストール方法英語版をインストールAVR Studio 5の導入AVR Studio 5はAtmelのページからAVR Studio 5 installer (includes VSS and .NET)をダウンロードします。 ダウンロードしたファイルを実行したのち、指示に従って Microsoft .NET Framework 4 Microsoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated) AVR Jungo USB をインストールし、最後にAVR Studio 5.0がインストールされます。 2011年12月現在、AVR Studio 5に付属のAVR Toolchainが最新です。 下記のAVR Toolchainの導入は不要です。 AVR Toolchainの導入AVR Studio 5のパッケージに付属するAVR Toolchainは最新版ではないので別にダウンロードします。 AtmelのページからAVR Toolchain Installerをダウンロードし、実行します。 AVR 32-bit GNU Toolchainは、ROBO+では32ビットAVRを使用していませんし、する予定もないので不要です。 英語でいいという人はここから使用法まで読み飛ばしてOKです。 日本語化日本語版VSSの導入Microsoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated) 再頒布可能パッケージ 日本語版をMicrosoftのページからダウンロードします。 ダウンロードしたファイルVSIsoShell.exeを実行し、指示に従ってインストールします。 英語版の削除日本語版があれば英語版のVSSは不要なので削除してOKです。 プログラムの追加と削除からMicrosoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated) - ENUを削除します。 当たり前ですがJPNは日本語版です。 C Executable Projectの追加AVR Studio 5は英語版以外のVSSで使用するとC Executable Projectが表示されないというバグがあります。 これがないとプログラミングを始められないので、手動で追加します。 AVR Studio 5を起動します。 ファイル→Import→Project Templateを選びます Select a project templateにC:\Program Files\Atmel\AVR Studio 5.0\projecttemplates\AvrGCC\C\1033\Avrgcc.zipを選びます。 Add to FolderにAvrGCCを選択し、OKを押します。 これでC Executable ProjectがNew Projectに表示されます。 使用法プロジェクトを作成するスタートページにあるNew Project...をクリック、 もしくはメニューバーのファイル→新規作成→プロジェクト で「新しいプロジェクト」ウィンドウが開きます。 AVRGCCにあるC Executable Projectを選択(最初から選択されているはず)、 下にある名前、場所、ソリューション名を適当に変更してOKを押します。 自分の使うAVRの種類を選びます。 右上のSearch for Deviceに、名前の一部を入れれば検索できます。 これでプロジェクトが作成は完了です。 プログラムを組む前にAVR Studio 4と違うところのうち、注意すべき点は二つあります。 最適化を有効にするプロジェクトを作った時にはソリューション構成がDebugになっており、そのままではプログラムの最適化がされず、 非常にサイズの大きなプログラムができてしまいます。 標準ツールバーのソリューション構成をDebugからReleaseに変更してください。 とりあえず上のほうにあるDebugと書いてあるドロップダウンボックスを押せば出てきます。 AVRの動作周波数を設定するAVR Studio 4とは違い、Configuration OptionsのFrequencyという項目がありません。 しかし、これを設定しないとdelay.hが使えません。 そこで、プログラム中でF_CPUという定数をdefineし、そこに動作周波数を書きます。 メニューバーのプロジェクト→○○のプロパティを開き、 ToolchainのSymbolsを選択し、Defined Symbolsに F_CPU=8000000UL(8MHzの場合) を追加すれば完了です。 ビルドするプログラムの組み方は同じなので、飛ばします。 ビルドをするには、メニューバーのビルド→ソリューションのビルドから行います。 ビルドした後は、表示→エラー一覧で、エラーや警告が出ていないかどうかを確かめてください。 AVRに書き込むファイルは、プロジェクトフォルダにある○○\Release\○○.hexです。 |