アイロンプリントについて

ここはアイロンプリントに関するページです.

アイロンプリント ~準備編~

~mbe設定~

まずmbeなどで基盤図を用意します.

FileからSetup Pageに行き,何もチェックされていないことを確認する.

さらに,Set print layerに行き,右クリックでInsertし,プリントしたいleyerをセットする.
今回は実際の基板と同じ設定でPTH,SOL,DRLをセットしている.

以上でmbeの設定は終了.ここでViewのPolygon Frame modeがoffになっていることを確認すること.
onになっていると基盤図を見ればわかるが,GNDがべた塗されない.

次にレーザープリンタに紙をセットする.紙は『FUJIFILM 画彩(かっさい) お手軽マットタイプ マット仕上げ ファイングレード』
を使用する.

ちなみにこの紙,表裏がありこの絵を上にしたときに上になっているのが表です.

基盤図の用意ができて,テストプリントもうまくいっていたら,プリンタに紙をセットします.
これもまた今,上を向いている面が表です.

~プリンタ設定~

mbeのFileからprintを選びプリンタの設定が『Brother HL-2170W series Printer』になっているのを確認し,
詳細設定をクリックする.そこからプリンタの設定に入る.

基本設定はいじらずに『解像度』,『印刷設定』をそれぞれHQ1200手動設定を選択.
選択したら右下の『設定』ボタンがクリックできるのでクリック.

『プリンタのハーフトーンを使う』を選択し,コントラストを+64に設定.さらにディザリングをグラフィクスに設定.
以上でプリンタの設定は終わりなのでOK,適用と進んで印刷する.


アイロンプリント ~トナー転写編~

~基板準備~

まず,転写する前に基板についている酸化防止剤や酸化被膜,感光材を落とす必要があります.
以下の写真は基板に感光材が残っています.

これをまず,ペーパーの600番程度で荒く落とし,次に1000番で表面を仕上げます.
このとき,隅に薬品が残っていることが多いので気をつけます
(アイロンプリントで隅の方が失敗する原因になる)

目安は以下の基板くらい.鏡面仕上げにできると職人級です.


~トナー転写~

いよいよトナー転写です.先ほど印刷した基盤図を銅板に転写します.
転写に際し,基盤図を基板の大きさにカットしないといけません.このとき,
基盤図をギリギリに切るのではなく,少し内側(だいたい0.1mmくらい)に切ります
こうすることで基板の淵とトナーのエッジがうまく付きます.
予備で二枚印刷しています.

さぁ.トナーの転写をしていきましょう.まず,基板の内側に完全にトナーが
載るように紙を乗せます.
アイロンの温度を最大にして基板にトナーが付くまで押しつけます.このとき,
基板とトナーがずれないように注意します.

だいたい付いたら基板の淵と回路の細かいところを重点的にアイロンの先端を
使って押しつけます.

さて,これで転写は終了です.
これからトナーと紙を分離します.この作業が一番失敗しやすいので慎重に行きましょう.
まず,紙の付いた面を上にして,上からタオルかキッチンペーパーを載せ,水をかけます.
水をかけたら上からアイロンをあて,水が蒸発するまで待ちます.こうすることで
紙とトナーが分離するらしいです.この作業を2回繰り返します

二回繰り返したら水に浸しながら紙をはがしていきます.このとき,基板の内側から
外側に向けてはがしていく方がトナーがはがれにくいです.
注意:銅が露出している部分に紙が残っているとエッチング不良の原因になるので,
なるべくはがします.


以上で転写作業は終了です.あとはこのままエッチング液に浸してエッチングします.


2010年7月6日 
 編集
制御班  kamichi

なお,このページの編集にあたり,『bitメカ工房』様
http://homepage3.nifty.com/bitmechakoubou/
のウェブサイトを参考にさせていただきました.

この場をお借りして『bitメカ工房』様に感謝の意を表します.


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