AVRのプログラミング

概要

この場合のプログラミングは,AVRマイコン用のプログラムを作ることをいいます.
AVRのプログラムは,アセンブリ言語かC言語によって作ることができます.
ここでは,C言語による方法を解説します.

必要なソフトウェア

C言語のプログラムはメモ帳でも作ることができます.
しかし,そのプログラムをAVRで実行できるようにするには,
コンパイラというものでプログラムをコンパイルして,
AVRが直接理解できる機械語に変換する必要があります.
ただし,コンパイラに手動でコンパイルを指示する作業は煩雑です.
そこで,統合開発環境 IDEというものを使用します.
IDEはC言語の編集を補助し,コンパイル作業を自動化してくれます.
コンパイラにはWinAVRを,IDEにはAVR Studioを使用します.

※必ず,WinAVR→AVR Studioの順でインストールしてください.

WinAVRの導入

WinAVRは次のURLからダウンロードします.http://sourceforge.net/projects/winavr/

ダウンロードしたファイルを起動するとインストールできます.

AVR Studioの導入

通常,最新のAVR Studioをダウンロードするには,Atmelに利用者情報を登録する必要がありますが,
AVR Wikiに登録不要でダウンロードできるリンクがあります.

ダウンロードしたファイルを起動するとインストールできます.

プロジェクトファイルの作成

まずは,プログラミングを始めるための準備が必要です.AVR Studioを起動してください.

下記の手順に従っていくとLocation:で指定した場所に拡張子が.apsとなっているプロジェクトファイルができます

下の図のがついている部分をクリックしたり、名前を入力していったりすると出来上がりです.

LocationおよびProject nameには,非ASCII文字を含めてはいけません.


Project Optionの設定方法

プロジェクトファイルが作成できたらプロジェクトオプションの設定をしましょう.

Project>Configuration Optionsを選択すると,下図の画面が出てきます.

Deviceに自分が使用するマイコン名がきちんと入っていることを確認し,
FrequencyにAVRの動作周波数を入力しましょう.

(参考)下図では8MHzに設定されています.
 

マイコンへの書き込み方法

一通りプログラムが書けたら, Build>Buildを選択するか,またはF7を押します.

下の図のように"Build succeeded with ## Warnings... "と表示されると成功です.
##が0でないと,プログラムが正常に動作しない可能性が高いです.

Buildが成功すると一番最初に作ったプロジェクトファイル(*.aps)と同じフォルダに
default\*.hexというファイルが出来ているので,このファイルをマイコンに書き込みます.

このときに使用するAVRライタの使い方はHIDSPI(AVRライタ)を参照してください.

プログラムのひな形

template.c

/*
このように囲まれた部分は,
プログラムではなく,コメントと解釈されます.
コメントは美しいプログラムの重要な要素.
コメントマスターになろう.
*/


/* [avr/io.h]というファイルをインクルードします. */
/* [avr/io.h]にはAVRのプログラミングに必要なものが定義されています. */
/* 今は,おまじないだと思ってください. */
#include <avr/io.h>

/* すべてはここから始まる… */
int main(void){

/* ここにプログラムを書いていく */

/* おまじないみたいなもの */
return 0;

}

C言語学習の参考Webサイト紹介

Tips

AVRStudio+WinAVRでAVRのプログラムを書く際のヒントを書いてみたので,参考までに. >>Tips


サブページ (2): AVR Studio 5 Tips
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