AVR Studio 5

概要

AtmelよりAVR Studio 4の後継として作られました。日本語のパスに対応しています。
英語でなら問題ありませんが日本語で使用する場合に少し手順を踏む必要があるためここに書きます。
AVR Studio 5.1よりC Executable Projectが表示されないバグが修正されました。
下の文章はWindows XPの場合なので、バージョンが違う場合は適宜読み替えてください。

インストール方法

英語版をインストール

AVR Studio 5の導入

AVR Studio 5はAtmelのページからAVR Studio 5 installer (includes VSS and .NET)をダウンロードします。
 
ダウンロードしたファイルを実行したのち、指示に従って
Microsoft .NET Framework 4
Microsoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated)
AVR Jungo USB
をインストールし、最後にAVR Studio 5.0がインストールされます。
 
英語でいいという人はここから使用法まで読み飛ばしてOKです。

日本語化

日本語版VSSの導入

Microsoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated) 再頒布可能パッケージ 日本語版Microsoftのページからダウンロードします。
 
ダウンロードしたファイルVSIsoShell.exeを実行し、指示に従ってインストールします。

英語版の削除

日本語版があれば英語版のVSSは不要なので削除してOKです。
プログラムの追加と削除からMicrosoft Visual Studio 2010 Shell (Isolated) - ENUを削除します。
当たり前ですがJPNは日本語版です。

使用法

プロジェクトを作成する

スタートページにあるNew Project...をクリック、
もしくはメニューバーのファイル新規作成プロジェクト
で「新しいプロジェクト」ウィンドウが開きます。
 
AVRGCCにあるC Executable Projectを選択(最初から選択されているはず)、
下にある名前場所ソリューション名を適当に変更してOKを押します。
 
自分の使うAVRの種類を選びます。
右上のSearch for Deviceに、名前の一部を入れれば検索できます。
 
これでプロジェクトが作成は完了です。

プログラムを組む前に

AVR Studio 4と違うところのうち、注意すべき点は二つあります。

最適化を有効にする

プロジェクトを作った時にはソリューション構成がDebugになっており、そのままではプログラムの最適化がされず、
非常にサイズの大きなプログラムができてしまいます。
 
標準ツールバーソリューション構成DebugからReleaseに変更してください。
とりあえず上のほうにあるDebugと書いてあるドロップダウンボックスを押せば出てきます。

AVRの動作周波数を設定する

AVR Studio 4とは違い、Configuration OptionsのFrequencyという項目がありません。
しかし、これを設定しないとdelay.hが使えません。
 
そこで、F_CPUという定数を宣言し、そこに動作周波数を書きます。
 
メニューバーのプロジェクト○○のプロパティを開き、
ToolchainSymbolsを選択し、Defined Symbols
F_CPU=8000000UL(8MHzの場合)
を追加すれば完了です。

ビルドする

プログラムの組み方は同じなので、飛ばします。
 
ビルドをするには、メニューバーのビルドソリューションのビルドから行います。
ビルドした後は、表示エラー一覧で、エラーや警告が出ていないかどうかを確かめてください。
 
AVRに書き込むファイルは、プロジェクトフォルダにある○○\Release\○○.hexです。
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