今年度ROBO+は同志社初の試みとして、NHK大学ロボコンを目指します。それにあたって広報班ではメンバーにインタビューを行っていきます。 まず第1回目はNHK大学ロボコンを目指す上でのチームリーダー、田中真平にインタビューを行いました。
1.同志社大学でNHK大学ロボコンを目指すのは初めてですが、今回出場を目指したいきさつを教えて下さい。
そもそもロボットに興味を持ったきっかけは幼少の頃に見た『勇者シリーズ』というロボットアニメです。それ以来アニメに出てきたような、心を持った変形合体ができるロボットを作りたいと思ってきました。昔から知っていたロボットの大会で一番有名だったのがNHKロボコン。人生のロボット作りの上での最終目標は、先に述べたように、アニメに出てきたようなロボットを作ることですが、今通過しておきたいものはNHK大学ロボコンだと思いました。
NHK大学ロボコンは将来的にロボットを作っていく上で必要なものが全て詰まっていると思います。マイクロマウス競技 (※1)のようにプログラミング能力(ロボットの制御的技術)を競う大会でNHK大学ロボコンを超えるものはいくつも存在します。しかしそれなりに大きなロボットを作ろうと考えたら1人で作ることはできません。また技術だけでなく、場所、資金、様々な人材も必要となります。自分たちだけではまかなえないので、資金は調達しなければなりません。そのためには、実績、資金を出してもらえるようなプレゼン、それらを発信するための人が必要です。ロボットを作る技術だけでなく、その前段階でそういった能力が必要となります。書類選考やビデオ審査を通過するための、自分たちがしたいことを的確に説明するプレゼン能力は社会に出てからも必要です。さらにそれらの人材をまとめる能力、資金の用途を考える能力が必要です。これら全ての総合力が問われるのがNHK大学ロボコンであると考えています。
マイクロマウス競技や相撲ロボット大会 (※2)は比重が制御に傾いていて、あまりロボットとしての機構は大きくありません。NHK大学ロボコンは大きな機構が求められる大会です。そのためには機械的な技術力が必要です。自立型ロボットは制御的な技術を争うことになると思いますが、手動型ロボットは機体の面からも様々なアイディアを競えると思います。このようにNHK大学ロボコンはロボットを作る上で必要な制御、機体、アイディア全てを競える場です。またロボットを作る上でもこれら全てを体感できます。制御能力が高い人達の中で、その能力をあまり評価されないからと、この大会を批判する人もいます。しかしそれは正当に評価されていないのではなく、それを説明する能力が足りないのだと思います。このように能力が1つだけに偏っているだけではいけません。だからこそこの大会に価値があるのだと思います。
2.今回の課題はあまりロボットについて詳しくない広報班から見ても非常に難易度が高いように思えますが、どう思いますか?またどのように克服していきたいですか?
確かに難しいとは思いますができることだと思います。そこはやる気次第!難しいからこそやりがいがあると思います。それに初出場の学校が優勝したら面白い!制御班時間ないぞ!ロボットには『速い、安定、面白い』が必要だと思います。それでも"かっこよさ"を追求したいです!そんなロボットを作りたいです。
3.チームリーダーとしてどのようにメンバーを引っ張っていきたいですか?
ROBO+のメンバーは全員が大学からロボット作りを始めました。もちろんNHK大学ロボコンも全員が初めての経験になります。だから誰の意見が正しいかということはありません。予定は自分が考えてまとめていきますが、全て正しいわけではありません。だからメンバーそれぞれに自分の考えをしっかりと持ってもらいたいです。全員が自覚を持ち意見をしっかり話し合いながら全員で進んでいきたいです。全員が主役っていうスタンスですね。ただその中で、誰よりもこの大会を楽しみたいです。そんな姿をメンバーに見せながら引っ張っていきたいです。
4.ROBO+のメンバーには何を求めますか?
前の質問でも言ったように全員にそれぞれの意見を持ってもらいたいです。またそれにプラスして、それぞれがROBO+に入った目的があると思うので、それを達成しつつ、NHKロボコンで優勝するという結果を残してもらいたいです。それぞれが目指す結果、全体としての結果を出してもらいたいです。過程が大事と言いますが、結果を出すには必然的に過程はついてきます。だからメンバーには『結果を出せ』と言いたいです。
5.大会までの期間中どのようにしてモチベーションを保っていきたいですか?
学生なので授業、レポートなど他にやることもたくさんあります。ただ壁は高すぎると越える気が無くなると思います。壁は越えるのではなく、その壁を階段に作り変えて1段ずつ登っていきたいです。エスカレーターとか楽でいいよね(笑)
6.最後に目標、意気込みをお願いします。
勇者ロボットサイコー!!!
チームリーダーとして、また初出場ということもありプレッシャーはとても大きいと思います。授業など他にやることも多く、時間のあまり無い中でロボット作りをしていくことは容易なことではありません。しかし彼が持つNHK大学ロボコンへの、ロボットへの想いはとても熱いものでした。ロボットは男の子の夢ですね!広報班としても、とても有意義な話が聞けたと思います。これからロボットがどのようにできていくのかとても楽しみです! (加藤)
(※1)マイクロマウス競技
マイクロマウス競技は、自立型ロボットが自律的に(自分の力だけで)迷路を探索し、 ゴールまでに達する最短時間を競う競技です。この競技は、1977年にIEEE(米国電気電子学会)が提唱したことに始まり、日本では1980年より「全日本マイクロマウス大会」として毎年開催されている最も歴史あるロボット競技会です。 全日本マイクロマウス大会は、現在ではマイクロマウス競技だけではなく、ラインに沿って走行するスピードを競うロボトレース競技、迷路内に置かれた円筒を上下逆さまにした数や速さを競うマイクロクリッパー競技など技術課題や種類も幅広くなってきているほか、競技だけではなく小中学生を対象とした工作教室等も併催する総合的なロボットイベントとなっています。
(※2)相撲ロボット大会
例年1回生がロボット作りの基礎を学ぶために出場する大会です。その名の通り自作したロボットに相撲を行わせます。
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