ROBO+は大抵のメンバーが1回生から活動を続けてきています。しかし機体班には3回生から入り、活動をしているメンバーがいます。第7回の今回は機体班、竹村聡司にインタビューを行いました。
1.3回生からROBO+に入ったということですが、なぜROBO+に入ろうと思いましたか?
モノづくりはもともと好きでした。たまたまローム記念館を通りかかったらROBO+のビラをみつけたんです。そこにはNHK大学ロボコンへの出場を目指すと書いてありました。僕のおじいちゃんは昔から鳥人間コンテストとかNHKロボコンを見るのが好きで、小さい頃からそれを一緒にテレビで見ていました。でも遠い存在だと思っていたんです。そうしたら実際に出られるんじゃないかっていう機会が与えられました。手を伸ばしたら届きそうかもしれない。だから手を伸ばしてみようと思いました。夢に近づけるんじゃないかと思ったんです。
3回生になってから入ることに抵抗が無かったというと嘘になります。でも挑戦することは好きです。友達からも、3回生から入るなんて遅すぎるんじゃないかみたいなことはたくさん言われました。3回生って大学生活の半分過ぎてますし。でも自分で決めたらやってみないとと思って突き進もうと決めたんです。
2.機体班を選んだ理由を教えてください。
所属している学科は電気工学科です。だから回路とかプログラミングはやったことがあるし、それにモノづくりは好きだし、そう考えて自分が今まで経験したことのないことができる機体班を選びました。でもどちらの班でも良かったんです。相撲ロボットを作った際にペアを組んだ北原さん( ※第5回NHK大学ロボコンへの道参照)が制御班だったから機体班を選んだということもあります。
ROBO+に入ったのは学科で実際に勉強していることが本当に使えるのかってことを知りたかったからということもあります。そうしたら、制御って授業でやってることと全然違いましたね。制御も自分がやったことのないことでした(笑)。 モノづくりができるならどっちでも良かったんです。ただ目標として、回路、プログラミング、機体の制作全てを自分で考えてものを作りたいって思っているので、知識さえ何もなく、本当になにも勉強したことのなかった機体班に入れてよかったと思っています。
3.ロボコンを目指すことに対してどう思いますか?
実際にいざ目指すとなると思っていた以上に大変だなというのが本音です。実際に目指すということがこんなにしんどかったのか…。辞めたいとまでは思っていないし、ROBO+に入ったことに対して後悔もしていないけど、入ってしんどいなぁと思うこともありました。
具体的な話をすると、今回のロボットには僕の意見が反映された部分も多かったんです。だからやる気というか、燃えているという気持ちがあります。だから最終的に頑張れるという方向に自分の力は向いたと思います。特に第1次ビデオ審査前の追い込みの期間はそういう気持ちが強かったと思います。
4.自分が担当している部分について教えてくだいさい。
担当している部分は川面においたクラトンに炎を落とす機構です。ちょっとよく言うとこのロボコンにおける課題のフィナーレを飾る部分ですね(笑)川面がすごく揺れるので複雑な動きに対応できるような機構を作ろうと心がけています。一番最初の年末の書類審査のとき、チームのコンセプトとしては簡単な機構で確実に課題をこなせるロボットを目指すというものがありました。実際他のメンバーの自動ロボットはチームのコンセプトに合っていると思います。でも自分のは企画倒れ感が否めないですね。凝り過ぎて実際に加工したら出来なかったりだとか、100%の実現は出来ませんでした。次に全員が集まるまでに図面を書きなおそうと思っています。今まさしく修正中です。その時までには確実に動くように修正しなければというのが今難しいところです。
5.ひとまず第1次ビデオ審査の提出が終わりましたが今どのような心境ですか?またこの先どうしていきたいかも教えてください。
最後の追い込み期間が2週間ほどあってちょっとだけ燃え尽きた感じはあります。でもまた心を切り替えて本腰を入れないとなっていう複雑な心境でもあります。いつまでもこうやってノロノロしているわけにはいきませんし。
追い込みの期間は日ごとに一つずつ人権が失われているような感じでした。自分ができるギリギリのラインが一回りも二回りも大きく下がりました。例えば床では寝ないとかですかね。実際1日、2日でもう床に寝てましたし(笑)。でもその分、自分の限界は自分が思っていたよりももっと先にあって、まだまだ頑張れるかなということにも気づきました。
ただ1泊、2泊くらいならいいけどもうこんな長い期間追い込むのは勘弁ですね。ただこうなったのも、予定より遅れていた自分たちの責任だから反省しなければいけないとも思います。でも振り返ると結構楽しかったですね。メンバーと長いこと一緒にいたから色々なことを話せたし、そういう意味でも面白かったかなと思います。
これからはまたみんなの機構を改良していかなければいけません。春休みを全部使って改良を重ねていきます。第2次ビデオ審査までは試作にはなると思いますが完成した機体を作ってちゃんと見せられるようにしていかないといけませんね。とにかく図面のできたところからどんどん工場に入って作っていきます。
人権はすでに捨てました。
いつから始めたとかそういうことは関係ないんです。重要なのはどれだけ自分にやる気があるか、実際どのように行動するか。今回はそれを教えてもらった気がします。進路のことも考えなくてはならないこの時期、それ以外の事に力を注ぐということは不安もあると思います。それでもロボットが作りたい、そんな思いが伝わってきたのではないのでしょうか。(加藤) |